増田ひろのり

ブログ: 地域での活動

中幡小学校 防災づくしの1日

2024.6.10

6月8日(土) 。朝から翌朝まで、渋谷区立中幡小学校で複数の防災活動が行われました。

まずは9時から 渋谷防災キャラバン in笹塚地区(主催:渋谷防災実行委員会=事務局が渋谷区)。

小学校の校庭と体育館に、24の体験ブースが設けられ行われました。私は別の場所で消防操法訓練をしていたため開会式にしか参加できなかったのですが、来場者は防災キャラバン最多の2,000人を超えたそうです。たくさんの住民の方や子どもたちが防災体験をされたものと思います。あとで参加された方に感想を伺ってみたいと思います。

15時からは、中幡小学校避難所運営委員会による、避難所受付の訓練。

中幡小学校は3つの町会にまたがる施設であるため、これまでどの町会が避難所運営を担うかが曖昧でした。しかし昨年、3町会合同の避難所運営委員会が立ち上がりました。
災害時には区役所の職員を頼ることはできないので、住民だけの手で避難所を立ち上げる想定をしておく必要があります。渋谷区は 避難所運営マニュアル を公開していますが、発災後に初めて読みながら役割分担をして避難所を運営しようとするのは大変です。
まずは避難所運営委員会のメンバー同士でしっかり顔見知りになっておいて、どんなことをするのかイメージし、いざという時に協力できる体制を築いておくことが重要です。今日の訓練の内容は受付と誘導のみの簡単なものでしたが、皆で顔を合わせ、手を動かして話し合いができたことが、この地域にとって大きな一歩になったと思います。

夜は、避難所お泊まり体験会。

もしもプロジェクト渋谷 と中幡小学校PTAが協力して開催。50人以上の親子が避難用テントで寝泊まりしました。館内は当然のようにテンションが上がった子どもたちが走り回る微笑ましい光景に。
この日張られたテントは写真のとおり約20張り。50ほど張ったら体育館はギュウギュウになってしまいます。避難所でのプライバシー配慮は重要ですが、避難者数とのトレードオフになってしまう現状を、こうやって体験することで目の当たりにすることができました。
「避難者が多い時は、テントを張らずに床避難にして、授乳される方など一部だけにテントを貸し出したり、より配慮が必要な方は教室へ避難いただく」など、状況に応じた対応が必要になることを皆で確認しました。

そして私たち議会や行政は、避難が必要になる人を減らし、避難スペースと装備品を確保していく必要があることを、改めて実感いたしました。

今日のそれぞれの活動の準備や運営に関わられたすべての皆様へ、心より敬意を表し、御礼を申し上げます。