増田ひろのり

ブログ: 地域での活動

つながりワーカー養成研修を受講

6月23日。幡ヶ谷で居場所「いるか家」を運営する、「NPO法人フリースクールまいまい」さんが開催した「つながりワーカー養成研修」を受講しました。笹塚のまちラボ拠点施設にて。

つながりワーカーは、地域でいろんな立場の方の孤独や孤立を防ぎ、支え合って暮らすために行動する人。ステップとして相手の状況に応じて「気づく」、本人と「つながる」、専門機関へ「つなげる」、「見守る」の4ステップがあるそうです。

研修コンテンツは、NPO法人全国コミュニティライフサポートセンターが開発したもので、ビデオの視聴とワークシートによるグループワークを行うもの。これを使って各地の団体が実施し、つながりワーカーを増やしていきます。この日は8人が参加(現地7、オンライン1)しました。

ワークシートに描かれている、孤独に陥っていそうな、幼児、若い男性、高齢女性に対して、どんな状態にありそうか、どんな声かけをしたらよいか、などをまず個人で書き出し、グループで話し合いました。

増田が受講して良かったと思った点は以下の3点です。

1.自分が想像が働くケースと働かないケースに気づき、働かないケースは他のメンバーから学べた
私は、幼児や若い男性のケースは、なぜ孤立してしまったのか、本人はどんな状態なのか、を比較的具体的に書き出せましたが、高齢女性のケースは具体的な想像ができないことに気づきました。他のメンバー、特に実際の高齢者の話し相手をしているメンバーの話を聞いて、実例を学べました。

2.踏み込む勇気をもらえた
孤独に陥っている人に気づいたら、次は本人との「つながり」を作っていきます。「挨拶をする」「お店やイベントの情報を伝えて外に出ることを促す」などは比較的簡単にできますが、「自宅のご飯に招く」「子ども同士で友達になってもらう」「一緒にゴミを仕分ける」などはハードルが高いと思う方も多いのではないでしょうか。距離感のバランスが難しい都会の暮らしで、つながりを深めるには勇気が要ります。
それでも、「つながりワーカー」同士で話を共有することで、他の人はそこまで踏み込んでいるんだ、踏み込んでもいいんだ、という心の枠を広げることができる、と思いました。

3.つなげることは義務でもあると確認できた
例えば、児童虐待を受けたと思われる児童を発見した場合、通報をする法的義務が全ての国民にあります(児童福祉法25条)。迷惑をかけたらどうしよう、間違っていたらどうしようと躊躇うのではなく、本人のために関係機関へつなげる。どんなケースでどの機関へつなぐのが適切か、研修の最後にまとめられています。

今日受講した仲間とつながりながら、地域のつながりワーカーとして、孤立や孤独を少しでも解消できるようになりたいと思います。

また今日はさらに嬉しいことがありました。同じグループで受講していたメンバーが、たまたま私の出身企業の若手社員でした!「どこかで見たことあるなーと思ってました」と言われまして。
社会に関心を持って休日にボランティア活動に参加されている後輩に、幡ヶ谷で出会えて、とても嬉しい気持ちになりました。