増田ひろのり

ブログ: 地域での活動

私はなぜ商店街活動に力を入れるか。

7月27(土)28日(日) に、渋谷区幡ヶ谷/本町の「六号坂通り」で、六号坂納涼まつりが開催されました。私は今年から六号坂通り商店街の理事に就任し、まつりの準備や当日運営を担いました。

議員になってから1年余り、町会、消防団、商店街などの地域団体に所属して活動をしていますが、これまでの外から「手伝う」「要望を伺う」関係から、地域の一員として「課題を調整する」「新しいことを始める」役割を担い始めている実感があります。様々な提案を受け入れてくださる地域の諸先輩方に感謝の気持ちでいっぱいです。

私は大学卒業後ずっと会社に勤めていたため、これまで地域の商店街活動に直接関わってきたことはありませんでした。
しかし、コロナ禍前後、会社員生活の後半になって社会貢献活動に取り組むようになってから、青年会議所や商店街に所属して地域の活動に尽力する同年代と出会い、そこから地方議員になっていく政治家も沢山知るようになりました。多くは自民党籍を持つ議員。地域経済や地域の暮らしと向き合っている地方議員が全国津々浦々にいる、これが日本の政治をリードしてきた自民党の力の源か、と敬意を持つようにもなりました。(なお公明党、日本共産党の地域組織の活動力にも敬意を払っております)
同時に、この国に政治の選択肢を作るためには、つまり立憲民主党が本気で政権を奪れる政党になるためには、わが党でも地域に根ざして活動し、信頼される地方議員がもっと増えなければならない、とも思いました。

世の中は正論だけでは動きません。例えば「地域社会のIT化」という政策をとっても、政策と現場の実態とを両方知って、つなぎ役になれる存在がいなければ、社会は変わりません。わが党もそれを肝に銘じて、地道に地域レベルで信頼を得て活動するメンバーを、もっと増やしていく必要があると思います。地域で顔を売るだけではなく、組織の中で役割を担い、責任を持つ経験は、結果的に政治の質として還ってくるものだと思います。
商店街やお祭りの企画は、高齢者から小さな子どもまで地域のあらゆる人を参加者として想定します。そこに様々な配慮が生まれます。
また今回の祭りで私は理事会の承認を得て、商店街の公式LINEを立ち上げました。これ自体は政治活動とは一切無関係なのですが、LINEを管理運営しながら気づくことは沢山あり、この経験は政治現場でのリアルな政策評価や立案に確実に繋がっていきます。

当然その際、特定団体の言うことだけを聞いたり、献金の見返りに利益を誘導するような存在になってしまってはなりません。地域の団体と繋がっていない人たちの暮らしや権利まで考え、個の時代に合わせてより広く広くリーチできる共助や公助の仕組みを作っていくことがわが党の存在意義です。

お祭りの事務所にいたとき、地域のご高齢の方から「この街の顔になってね!」と、過分なご期待をいただき感激しました。「街の顔」とはもちろん、単に目立つ人という意味ではありません。
地域で小さな問題ごとがあった時に一肌脱げる人。仲裁や調整の時に頼られる人。「あの人に言われたら仕方がない、協力しようか」と思われる人。それが「顔」と言われる存在だと思います。そこに至るまでに長年にわたる信頼の積み重ねがあって、周りから認められる存在です。政治の世界も地続きで、最後は信頼でしかありません。
未だ未熟な身ですが、日毎に地域の課題と向き合い、難題から逃げ出さずに、結果を重ねていきたいと思います。

こういう話をすると「保守系みたいだね」とよく言われますが、私は多様な価値観や生き方を認め、再分配と分厚いセーフティネットによって社会全体で個人を支える世の中を目指しています。