増田ひろのり

活動レポート: 議会の報告

令和5年第1回臨時会報告

2023.6.18

 令和5年第1回臨時会は、5月22日(月)に開会し、5月24日(水)に閉会しました。
 通常なら人事案件を議決して1日で閉会することが多いそうですが、今回はその他に2件の議案が付され、しかも私が所属する総務委員会の所管だったため、気が張り詰めっぱなしの3日間となりました。

 今回附議された議案は「議案第25号  令和5年度一般会計補正予算(第3号)」と「議案第26号 専決処分の承認について」です。件名だけだと何のことか分かりませんが、議案書の中身を読み解くと
 ・議案25号は、物価高騰緊急支援給付事業(物価高騰の影響が大きい低所得世帯へ3万円を給付する)の案
 ・議案26号は、子育て世帯生活支援特別給付金給付事業(全国一律の制度で低所得のひとり親世帯へ子ども1人あたり5万円を給付する)を、区長が4月14日に専決処分(緊急性が高く議会招集の余裕もないので区長権限で決定する)したことの事後承認
 だと分かりました。両議案とも財源は国や都からの補助金で、政府が3月に決定した物価高対策による事業になります。可能な限り早く支援金を給付すべきですので、6月の定例会を待たずこの臨時会に議案が附議されました。
 簡略化して描くとこうなります。

 この両議案を、本会議 ⇄ 総務委員会 ⇄ 福祉保健委員会 と付託しながら調査、質疑、議決を行いました。1日で。
 第2日は、議案の説明を受け、質疑をし、議案25号は福祉保健委員会の関連調査の結果を佐々木ゆき議員(福祉保健委員)から聞き取り、討論原稿を書き、委員会で読み上げる、という、息のつく間もない1日(正味5時間)でした。

 2議案とも国の方針に沿って国の予算を元にお金を給付する事業なので、あまり争点が無いように思われるかもしれません。しかし実施は自治体に委ねられているため様々な観点でチェックが必要になります。今回質疑で明らかになったのは以下のポイントです。

以上の質疑を踏まえつつ、最後に議案に賛成か反対かを表明する「討論」に臨みました。
支援金の給付は一刻も早く行うべきですので当会派は両議案とも「賛成」の討論をしました。
以下が私の初討論の原稿です。

「議案第25号  令和5年度一般会計補正予算(第3号)」討論原稿
「議案第26号 専決処分の承認について」討論原稿

最終的に、この2議案は総務委員会でも本会議でも、全会一致で可決されました。

しかし、一見結論が出ているような議案であっても、制度の成り立ちや過去の実施状況、他自治体の実施状況などをよく調べて、細部までチェックすることが大事だと実感した臨時会でした。

より本質を突いた質疑や提案ができるよう、調査力を身につけたいと思います。皆様のご指導をよろしくお願いいたします。