増田ひろのり

活動レポート: 国政・都政とのつながり

立憲民主党代表選と新代表決定に寄せて

9月7日から23日まで立憲民主党の代表選が行われました。私も、私を介して党員・サポーターになってくださっている方と意見交換もしながら、地方議員票を1票投じました。

7日の告示後からYoutubeで記者会見や各討論会を試聴したり、吉田さんと野田さんが開いた地方議員とのオンライン対話会にそれぞれ参加し、直接質問もさせていただきました。(枝野さんと泉さんの会は日程が合わず参加が叶いませんでした)

この代表選を通して、党を、政治を、日本を、改めて考えるきっかけになりました。各候補者の考えに触れ、また仲間と意見をたくさん交わした代表選を振り返っておきます。

今回の代表選に立候補された国会議員は4人。

野田佳彦元総理大臣の経験値は何物にも変えられません。
いまの立憲民主党支持者だけでなく、支持者以外の層へアピールしようとする姿勢は野田さんが随一でした。その分、優先政策は「政治改革」の1点を繰り返されており、具体的なビジョンを語る姿は少なかったかもしれません。ただ外交や政権運営に言及した時のディティールは抜きん出ていました。
かつて民主党が掲げ、今の立憲民主党の綱領には書かれていない「新しい公共・官民連携」という政策を掲げられたのは野田さんだけでした。私はそれを大歓迎しています。

枝野幸男前代表は、私が大学在学中の頃に選挙区の大宮まで講演を聞きに行っていたくらい、大好きな政治家です。理想と現実をしっかり踏まえて理路整然と道筋を語る演説はいつも素晴らしく、聴く者の心を奮い立たせてくださいます。利益誘導政治には絶対に与せず、人を中心とする政策を打ち出している点で、まさに立憲民主党のビジョンを体現している方です。
東日本大震災の時に内閣官房長官として危機管理をされた経験から、政権を担った時の具体策も多くお持ちで、いつか総理大臣になっていただきたい方だと思っています。

泉健太現代表は50歳のリーダー。党が劣勢だったこの3年間、厳しい局面を決して投げ出さず、今年4月の衆議院補選を完勝に導きました。
この代表選を通して、支持者の中の泉ファンの多さに気づきました。3年間党内の力学に屈することなく、全国の候補予定者を大事にし、健全な党運営を貫いたことを評価する声。泉体制で総選挙を戦ったことがなく、今ここで泉代表を降ろすのは納得がいかない!という声を多く聞きました。私の周囲の支援者の一番人気は泉さんでした。
2012年の民主党政権で既に「内閣府大臣政務官」として政府の中枢に入っており、政権の現実を知っている方。政策は現政権を引き継ぎながら検証して変えていくという慎重なアプローチを打ち出しています。

吉田はるみ衆議院議員は当選1期にして代表選に立候補を果たした実力者。唯一の女性候補でした。
海外経験や民間企業経験があること、2012年の民主党政権で文部科学秘書官として政権を経験していること、それから10年の間、党の事情で選挙区を変え落選を繰り返されたご苦労、石原伸晃氏を破って国政入りを果たした実績など、フレッシュなだけでなく他の候補者に劣らない経験と力をお持ちです。
政策を、特に教育を変えて経済を伸ばすことに注力されており、未来志向の姿勢が伝わってきました。

9月14日には個人的に「立憲民主党代表選を語る会」を開いて、参加者と意見交換しました。党代表に誰が相応しいか?の前に、党代表に何を求めるのか?の考えの違いがあり、求める機能によって選ぶ人が異なるという話で盛り上がり、話題は尽きませんでした。

私は今回、わが党は上図の水色の層を掴みにいかなければならないこと、わが党の党首=首相候補(将来のではなく)であるべきこと、を重視して投票しました。4候補者とも1票を投じたいリーダーの方々であり、迷いに迷った末の投票でした。結局誰に投じたかは伏せておきます。

9月23日。党大会の結果、野田佳彦元総理大臣が立憲民主党の新代表に決まりました。新代表の元で政権を担い、国も地方も、個人を尊重し多様性を認め支え合う社会づくりと、働く人暮らす人のための経済を、一層進めたいと思います。

9月26日 松尾あきひろ東京7区総支部長と野田新代表の街頭演説会