増田ひろのり

活動レポート: 議会の報告

災害時「受援応援計画」策定へ。令和6年度第1回 渋谷区防災会議

2024.7.10

渋谷区防災会議は、渋谷区内の防災に関する重要事項を審議するための会議です。渋谷区長を会長に、警察、消防、重要インフラ事業者、医療、福祉関係機関など、渋谷区内の関係者が委員となって開催しています。区議会議員も増田を含む6名が委員になっています。

今日は議題が1件、報告が4件。

議題は、今年度の各種訓練の実施計画が、全会一致で議決されました。
医療従事者の方から、「防災キャラバンなどの訓練機会に、医療人としてどうやって中に入っていけば良いのか。医師会や歯科医師会も地域の中で顔を合わせて訓練ができたら良い」というご意見がありました。

報告は、
(1)避難所運営委員会への補助金が新設されること
(2)今年3月の渋谷区地域防災計画改定を踏まえて、下位の「業務継続計画」「受援応援計画」「区民防災マニュアル」を改定すること
(3)シブヤ・アロープロジェクトの昨年度実績報告
(4)昨年度に区と他機関で結んだ防災に関する協定一覧の報告
の4件でした。

(2)の「受援応援計画」は、災害後の応急業務が逼迫したときに、区役所外の機関や団体から人やモノの応援を受け入れるための計画です。今年の能登半島地震の教訓から、これまでの計画では足りない部分が多くあると分かり、抜本的に見直すことになりました。実例に沿った重要な見直しになりますので、各機関の皆様と十分協議しながら進めていただきたいと思います。

(3)のシブヤ・アロープロジェクトは、当会派が再三、事業の効果が見えず撤退すべきと主張している事業です。昨年度は区予算が4190万円投じられた事業ですが、完成が報告されたアートは2件。しかもこれまでは避難誘導サインとして矢印を模したアートを掲出していましたが、とうとう矢印ですらなくなりました。下記が昨年度完成したアートの1つ。ちなみにクジラが左を向いていますが、避難場所は右手になります。

まずは認知度を上げなければならないため、発災時だけでなく平時から皆に見てもらうための新たな取組みだとの区の説明でしたが、これで避難誘導サインとしての認知度が上がるとは正直思えません。効果検証をしっかり行うよう求めました。

ちなみに写真右下の青い掲示物に、マップ上で避難場所へ誘導してくれるQRコードがあります。読んで見ましたがこれはとても分かりやすいです。同じ予算をかけるならこのQRを区内の多くの場所へ掲出した方が、避難誘導効果は高いと考えます。
本件は引き続き議会で、事業の意義、費用対効果などを検証していきます。